Always Have, Always Will

トーチウッド、OZ、ブラシス、スパルタカスなどの海外ドラマを中心に感想(という名のツッコミ)を書いています。

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※ネタバレがあります。これからご覧になる予定の方はご注意下さい。
EyesWideOpen01.jpg
Aaron(Zohar Strauss)、Ezri(Ran Danker)
原題「עיניים פקוחות(Einayim Petukhoth)」 2009年 イスラエル作品

EyesWideOpen02.jpg.jpgAaronの家は代々エルサレムでコーシェルというユダヤ教の戒律に法って処理が施された肉を売る肉屋を営んでいたが、父親が亡くなり、店員を募集していた。そこへユダヤ教徒の若者Ezriが雨宿りと電話を借りに訪れる。今は閉鎖されている町シヴァから来たという。店員募集の張り紙を見たEzriは仕事が欲しいと言うが、経験のないEzriを、Aaronは断ってしまう。Ezriはかつての恋人に「お前と一緒に居ようと思って来た。会いたい。」と電話する。だが、彼には電話を切られてしまった。
翌朝、礼拝堂に来たAaronは、長椅子で眠っているEzriを見つける。祈りを済ませたAaronは、Ezriがまだ仕事を探していることを知ると彼を雇う。Ezriは肉屋の二階に住むことになった。Aaronは彼に肉屋の仕事を教える傍ら、ユダヤ教徒としても学習させる。AaronはEzriが絵を描いているのを知り、彼に才能を見る。
EyesWideOpen03.jpg出掛けたEzriはユダヤ教徒の集会所の近くで、かつての恋人を待ち伏せる。AaronはEzriが出掛けた隙に、彼の荷物を調べる。路地にかつての恋人を連れ込んだEzriは「会いたかった」と言うが、彼は「来るべきじゃなかった」とEzriから去る。その様子をAaronが見ていた。
「"春"に向かって出掛けてくる」というEzriは、Aaronを誘う。躊躇していたAaronだったが一緒に出かけることにする。池に着いたふたりは、まだ冷たい水に入ってはしゃぎ始める。
AaronはEzriに肉の加工の仕方を、手取り足取り教え始める。そこへラビ(ユダヤ教の指導者)が肉を買いに来る。「送ってほしい」という彼だったが、AaronはEzriと離れがたく感じていた。つい「忙しいから」と答えるが、「大丈夫。自分がやっておくから」というEzriに、Aaronは渋々ラビを送りに行く。彼はAaronにEzriを遠ざけるよう言うが、Aaronはそれに対しEzriのことを知らないからだと聞き入れないのだった。
EyesWideOpen04.jpgAaronは屋上でスケッチをしているEzriを見つけ、自分を描いてくれるよう頼む。EzriはAaronを座らせると、彼を描き始めすぐに鉛筆を置く。「俺を探しに来たのか?」 Ezriの問いに「忘れ物を取りに来た」というAaron。じっとAaronの顔を見つけたEzriは、突然立ち上がって彼にキスしようとする。Aaronは「これ立ち向かわなくてはいけない試練だ」と彼を遮った。家に帰ったAaronは妻を抱いた。
Ezriが届けられた肉を冷凍庫に運んでいる。Ezriの仕事振りを落ち着かない様子で見ているAaron。彼の仕事を待っている。Ezriが仕事を終えると、冷凍庫の明かりを消したAaronは、彼に近づく。ふたりは貪り合うかようにキスした。Aaronが家に帰ると、妻が食事も取らないで待っていた。
EyesWideOpen06.jpg仕事中、Aaronの妻と子供が職場に訪れる。その時は「早く帰る」と約
束したAaronだったが、ユダヤ教の集会の後、彼は肉屋の二階でEzriと抱き合った。Aaronが家に帰ると、妻が自分を求めているのに気付いて戸惑う。
ある日、ひとりのユダヤ教徒が肉屋に訪れる。彼はEzriのことを「高潔な人への呪い」と言った。そしてAaronにEzriを集会に、そしてユダヤの礼拝堂に連れてこないように言う。
Aaronが店を閉めて二階でEzriと抱き合っていた頃、Aaronの妻が店に訪れていた。妻は近所で店を開く隣人から朝からAaronを見ていないと聞く。妻は家に帰ったAaronを不審の目で見つめるが、Aaronは気づかない。
妻が朝家を出ると、「隣人の中の罪人」と書かれたチラシが町の一帯に貼り出されていた。夕方になり、Aaronたちは町の人の異変に気づき始める。AaronとEzriが歩くと皆が彼らを見るようになり、肉屋のガラス戸が誰かの投石によって割られた。
以前忠告をしに来たユダヤ教徒と仲間が再び肉屋を訪れた。Ezriを解雇しなければ、住民はこの肉屋から肉を買わないだろうと言う。家族もここでは暮らしていけないだろうと言った。そこへラビが訪れる。ラビはユダヤ教徒の勝手な行動に怒り、彼らを追いだすとAaronに詰めよった。なぜAaronがEzriに執着するのかわからないのだ。Aaronは答えた。「生きていると感じる。彼が必要なんだ」 AaronはEzriに出会うまで、自分が死んでいるように感じていたのだ。
EyesWideOpen05.jpgかつての恋人に絵を渡しに行ったEzriは、彼と仲間たちから「罪人!」と罵られ殴りかかられる。他のユダヤ教徒たちが来て置き去りにされたEzriを、Aaronは抱き寄せた。この状況に、Ezriは町を離れるしかなかった。店を出ていこうとするEzriの肩を咄嗟に掴んだAaronだったが、それ以上は引き止めることができなかった。家に帰ったAaronは、「彼と行かないの?」と聞く妻に、「ここに居たい」と答え「守ってくれ」と縋った。
AaronはEzriと行ったあの池に来ていた。彼は全裸になると池に入り、そのまま水の中に身体を沈めた。


なんと、ユダヤ教徒の男性同士の恋愛物です!
EyesWideOpen07.jpg男性全員が黒っぽいユダヤ教徒の服装をしているのと、映像内の天気がずっと雨か曇りだったせいか、全体の雰囲気が重苦しかったです。
ユダヤ教徒でも普通の服で過ごしている人は大勢いるので、この映画のキャラのように、一日中ユダヤ教徒の正装(?)をして過ごしているというのは、かなり信仰が深い地域なんだと思います。っていうか、聖地のエルサレムですしね。その中で肉屋を営むということは、Aaronがいかにユダヤ教徒として信頼されているかということを現します。そんな立場で、しかも妻子あるAaronが若者と恋愛してしまうんです! これはもう何も無いわけないでしょー!って感じで、ハッピーエンドが好きな管理人としては、見るのがちょっと怖かったです。
EyesWideOpen08.jpg「Aaron弱えぇ~!!」って思っちゃいました 屋上でEzriにキスされそうになったときには「これは乗り越えなくてはいけない私たちに課せられた試練だ。」なんて言ってたのに、一緒に過ごしているうちに離れ難くなってしまって、ついに自分からEzriに… 見るまでは、敬虔な信者ということだから最後のほうまで耐えに耐えてやっと…って感じなのかと思っていたので、意外と早く落ちてびっくりです! 妻や教会に後ろめたさを感じながらも、Ezriと何度も関係してしまうところも「弱い」と感じました。
あらすじでは端折ったんですけど、道路を挟んで向かい側にユダヤ教徒の人がたくさんいるのに、けっこう大きな声で「もうこんなことは続けられない! 私には妻も子もいるんだ!」「俺にはあんたが全てだ」みたいな会話をしているのに驚きました。みんなも想像がついていただろうとはいえ、通りでそんな関係がバレてしまうようなことを(汗) Aaronが他信者に連れてくるなと言われたEzriが、自分で礼拝堂に来たときのAaronのキョドりっぷりも見ていてヒヤヒヤさせられました。もうふたりには"何か"があるとモロバレ! 真面目な人なのでこういうときの立ち回りが上手くできず、そういう不器用さに可哀想に思わせられます。
最後が不安な終わり方をしています。Aaronが水に没したまま暗転してエンドクレジットに入ってしまいました。「Ezriに会うまでは死んでいた」なんて言ってましたから、彼がいなくなってまだ死んでいるような気持ちに? 奥さんや子供ももちろん愛していたんだろうけど、Ezriに会うまではゲイという自覚もなく、なにか漠然とした満たされない思いをずっと持ってきたんだろうなぁ… でも奥さんには「ここにいる」って言っておいて、子供も5人もいるのにどうなるんだと思ってしまいます

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ゆうき

  • Author:ゆうき
  • 洋画、海外ドラマ、ドキュメンタリーが好き。
    割りと飽きやすいので感想が完走してないのも多いです(^^;
    たまに萌えが炸裂している感想もあるのでご注意下さい。(一応直前に警告文を入れています)

    画像は「ブラザーズ&シスターズ」のケヴィンことマシュー・リースさんです♡ 出演作をレビューしています。

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