Always Have, Always Will

トーチウッド、OZ、ブラシス、スパルタカスなどの海外ドラマを中心に感想(という名のツッコミ)を書いています。

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※ネタバレがあります。これから観る予定の方はご注意ください。
LongTimeCompanion01.jpg
(左から)Sean、Willy、John、David
「ロングタイム・コンパニオン」(Longtime Companion)
1989年 アメリカ作品

LongTimeCompanion02.jpg
(左から)Howard、Paul
1981年7月3日、ニューヨーク・タイムズにひとつの記事が載る。同性愛者が罹患する新種のガンが発見されたということだ。すでに死亡患者も出ている。ゲイのHowardやFuzzyはこの病気に大きな関心を抱いたが、パーソナル・トレーナーのWilly、脚本家のSean、Seanの恋人で投資家のDavidらは「ヤクのやりすぎだろ」とまるで他人事のように思っていた。
休暇で遊びに来ていたゲイビーチで、WillyはFuzzyと出会う。一目見てお互いに惹かれあったふたりは、夜のビーチで抱き合う。俳優のHowardは、Seanのソープドラマのオーディションを受けて合格。恋人で会社員のPaulもこれには大喜び。
LongTimeCompanion03.jpg
(左から)Willy、Fuzzy
1982年4月30日、Willyの友人Johnが入院。高熱を出して肺炎を患っている。彼はバスハウスに通っていた。彼の元を訪れたDavidは、「5歳のとき肺炎を患ったことがあるよ」と彼を勇気付けるが、AIDSではないかと疑う。近頃Seanも、脚にアザができて大騒ぎするようになり、気になっていたのだ。その後、Johnがエイズだと判明する。WillyはFuzzyと同棲を始める。Howardは自分の役がゲイだと知って戸惑う。イメージが付くのを恐れたからだ。俳優仲間のKalenがレズビアンの役をやったせいで干されたため、余計に心配だった。
1983年6月17日、すでにJohnの姿はない。Seanの別荘で皆楽しみながらも、AIDS患者と同性愛者への偏見に不安を抱えていた。皆が去った夜、Seanは自分がAIDSではないかという不安をDavidにぶつける。Howardは結局ゲイの役を演じ、劇中で男性とキスシーンを演じる。
1984年9月7日、HowardがPaulに電話すると、彼は入院していた。脳に腫瘍が見つかったのだという。その頃SeanはAIDSで入院。Willyが彼を見舞いに行くが、いたたまれなくなりトイレに逃げ込んでしまう。トイレでWillyはSeanが触れた肌を執拗に洗う。
1985年3月22日、強い薬の副作用でSeanは手が不自由になり、Davidが脚本のタイプをしている。だがSeanは考えがまとめられなくなっており、電話の受け答えもまともにできなくなってきている。HowardにAIDSだと噂が出て、ドラマのレギュラーを降ろされそうになる。プロダクションの弁護士をするFuzzyは反対するが、結局はどうすることもできない。Paulの症状は悪化し、寝たきりの状態になっている。FuzzyとWillyは唾液も危ないと聞いて、キスもできなくなっている。
1986年1月4日、Seanは衰弱し、自宅で寝たきりになっている。介護をするDavidに彼は「死にたい」と訴え、Davidが見守る中、息を引き取る。Seanがなくなった後、家から徐々に彼の面影が消えていくことに、Davidはどうすることもできなく無念さを感じる。
1987年5月16日、Davidの告別式。心臓発作でなくなっていたのだ。DavidはWillyの心に強く"献身"の精神を植えつけていた。
1988年9月10日、WillyとFuzzyは、GMHCでAIDS患者を助ける仕事をしている。HowardはAIDSであることをカミングアウトしており、AIDS患者への偏見と戦っている。皆は「AIDSと共に生きる会」の集会を開く。
1989年7月19日、Willy、Fuzzy、Lisa(Fuzzyの友人)はAIDSを取り巻く環境の行く末を心配する。自暴自棄になり、麻薬やフリーセックスに走るゲイの若者もいる。毎日「今日は誰が?」と心配する。特効薬が見つかったら、と想像する彼らは、その世界の中に逝ったDavidやSean、そしてJohnの姿を見る。想像から覚めた後、彼らは強く生きていくことを決意する。


「ロングタイム・コンパニオン」とは、生涯のパートナー、という意味だそうです。1980年代初期のAIDS禍を描いた作品です。"ゲイのガン"AIDSのニュースが初めて流れたとき、Willyたちはまだ他人事のように思っていました。それが何時の間にか身近にあり、日を追うごとに仲間が失われていきます。彼らの悲しみを置いて、時間が数字だけで淡々刻々と過ぎていく描写が切ないです。
Seanの病気の経過や亡くなり方が衝撃でした。当時は治療といってもまだ碌な薬もなく、患者自身を実験台にしながら薬を試しているような状況でした。彼は強い薬の副作用のせいで神経が侵されまともに考えることができず、所構わず放尿するようなことも。最後は寝たきりで自分から死を請う状態でした。
後半、いつの間にかDavidやPaulが亡くなっていて、なんの描写もなかったのが寂しいです。Davidは映画の中ではどのように亡くなったかは語られてなくて、wiki見たら"心臓発作"ということでした。彼だけはSeanを素手で看病していたため、なんらかの理由で感染したのかと思ってました。Davidのお葬式のときに、Willyが「感染を恐れずSeanを引き取って~」と言ってましたから。
1980年代と言ったらまだAIDSに関する情報も少なくて、誤解も多かった時代。映画の中でも、触っただけで感染すると思われ患者の触れた部分を執拗に洗ったり、唾液でうつるなどの間違った情報も飛び交っていました。AIDS患者への偏見は、更に同性愛者への偏見へと拡大します。Howardは、こんな時代によくゲイであることやHIVキャリアであることをカミングアウトできたと思います。そして自分自身の中で戦い、偏見とも戦っていこうとしています。凄い勇気です。
今、そんな時代が忘れられようとしています。現在こうして有益な情報や効果のある薬があるのも、その上に亡くなって行った患者が居たからだと思います。そんな彼らの苦痛や死を無駄にしているように思えるのです。AIDSは過去の病ではなくまだ現存しています。ウィルスは変化して新種を生み出すことさえあります。これを忘れないでいて欲しいと思いました。

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    割りと飽きやすいので感想が完走してないのも多いです(^^;
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    画像は「ブラザーズ&シスターズ」のケヴィンことマシュー・リースさんです♡ 出演作をレビューしています。

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